VINOS de ESPAÑA
スペインワインの楽しみ
~常に目が離せない!豊かな個性と味わい
ここでは、17の自治州が各々の発展を遂げてきたスペインの個性豊かなワインの世界をご案内いたします。
1、「食文化のリーダーシップ」
ワインはかつて単独で飲むことが多かったのですが、南仏やスペインでは食事=ワインを飲むが普通でした。それが、近年の地中海食ブームで世界的に広まり、食事とのマリアージュが常識になってきました。
2、「若き醸造家たちが織り成すワイン新潮流」
ここ10年ほどの間に、「モダン・スパニッシュ」と呼ばれる熟成期間も短いモダンなワインが世界でワイン醸造を学んだ若い作り手たちによって手掛けられています。
3、「アーティスティックなワイン」
太陽と芸術の国。ボトルデザイン、エチケットなど従来の枠にとらわれないモダンなセンスを生かしたスペインワイン。眺めているだけで楽しくなります。
スペインの赤ワイン vino tinto
~モダン&クラシックの多様性
リオハに代表される伝統的ななめらかな味わいの長期熟成の赤ワイン。スペイン全土にクラシックなタイプのこうした造りのワインが広まりました。
近年では、若手醸造家たちによって熟成期間も短く、樽の使用も多様化したモダンタイプが生まれ、さらに品種、生産地もさまざまで洗練されたワインが増えています。
国際品種のカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ピノノワールなども増加傾向であるとともに、土着品種のメンシアなども見直されています。
【主な産地】
・リオハ(テンプラニーリョ主体)
・プリオラート(ガルナッチャ、カリニェナ)
・リベラ・デル・ドゥエロ(ティント・フィノ=テンプラニーリョ種)
スペインの白ワイン vino blanco
~フレッシュ&フルーティの醍醐味
一般的に酸が穏やかで優しい味わいが多いと言われますが、スペインの白はバリエーション豊か。
「ホワイト革命」という白ワインの変革が起こるほど近年は各生産地が力を入れ始めています。
代表的な白品種のアルバリーニョなどは海岸沿いのリアスバイシャスで造られ、魚介類に合います。フレッシュな果実味あるベルデホ種の代表格がルエダ産です。いずれも和食に合わせすいのが魅力的です。
また、シャルドネやソーヴィニヨンブランも注目されています。
【主な産地】
・リアス・バイシャス(アルバリーニョ)
・ルエダ(ベルデホ)
・バルデオラス(ゴデーリョ)
・ペネデス(マカベオ、シャルドネ)
スパークリング・カバ cava
~シャンパーニュに匹敵
冷たくひやしたスパークリングワイン、カバって本当に美味しいですよね。
CAVA(カバ)は19世紀後半、シャンパーニュ地方から製法技術を持ちかえったカタルーニャ地方の醸造家が地元産のブドウを使って造ったのがはじまりです。
瓶内二次発酵を行うのはシャンパンと全く同じです。
カバを生産できるのはカタルーニャ州内と他3か所の指定地域のみです。カタルーニャでは3種類(マカベオ、チャレロ、パレリャーダ)の白ブドウを使いますが、そのほかの地域ではマカベオ種の他、シャルドネやピノノワールなども認定品種として使用されます。
シェリー、デザートワイン jerez
~独自に進化した他にはない酒精強化ワイン
シェリーというと、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、英国などでは食前食後にシェリーを、というのは一般的な楽しみ方です。
スペインでは、食事中もシェリーを飲みます。
シェリーはパロミノ種を主原料としたワインにアルコールを添加して造られた酒精強化ワインです。
Jerez(へレス)地方とその周辺で造られたものに限られます。シェリーはへレスの英語読みです。
熟成法や製造法の違いでフィノ、アモンティリャード、オロロソなど多くのタイプに分かれます。シェリー専門のバーがあるほど味わいは多様。
生ハムやケソ(チーズ)をつまみながらの辛口シェリーは病みつきになりますよ。